相見晃久先生が日本セラミックス協会 第31回秋季シンポジウムで優秀賞を受賞
相見晃久先生が日本セラミックス協会 第31回秋季シンポジウムで優秀賞を受賞されました。
【タイトル】ペロブスカイト型酸化物(AA')(BB')O3 (A,A'=Sr,Ba; B,B'=Ti, Zr)の低温合成と反応機構
【共同発表者名】相見 晃久・及川 厚志・伊藤 滋・藤本 憲次郎・山口 祐貴
【受賞理由】一般的にセラミックスの合成には1000 ℃前後の高温焼成が必要とされる。そこで消費エネルギーの低減化のため、様々な低温合成手法が研究されている。そのような中、本研究室ではアルカリ土類金属水酸化物と遷移金属含水ゲルの混合物を原料とし、室温から50 ℃程度で静置するだけという非常に簡便かつ省エネルギーの合成手法を開発してきた。しかしこの合成手法において、室温という通常は反応が起こらない条件でどのように反応が進行しているかは不明であった。
そこで本研究では様々な原料を用いて合成を行い、原料と生成物の関係を調べた。その結果アルカリ土類金属イオンが遷移金属含水ゲル中に拡散することが本合成手法の反応メカニズムであることを明らかにした。これが日本セラミックス協会第31回秋季シンポジウムのグリーン・プロセッシングによる機能性セラミックスの新展開セッションにおいて、優秀な研究成果と認められたため、選出された。
【大学HP掲載内容】https://www.tus.ac.jp/today/archive/20180927002.html